半世界
地方都市で備長炭の製炭を生業とする紘はある日、中学からの旧友で元自衛官の瑛介と再会。
突然故郷に帰ってきた瑛介から「こんなこと、ひとりでやってきたのか」と驚かれるが、
深い考えもなく単に父から継いで、ただやり過ごしてきたに過ぎなかった。
やがて、瑛介が抱える過去を知った紘は、仕事、そして家族と真剣に向き合う決意をする。
元アイドルで今はスーパーで働くアラサーの沙織は、自分が思い描く理想の姿になれず、投げやりな毎日を送っていた。
彼女が唯一心を開いているのが、こっそり飼っているロシアンブルーの猫・良男だけ。
そんなある日、沙織の前に「ゴッホ」と呼ばれる売れない画家・後藤保が現れ、良男は沙織の変化を目の当たりにする。
これをきっかけに、沙織の変化を目の当たりにした良男はある晩、月に誘われるように外の世界に飛び出し、迷子になってしまう。
ゴッホや、ゴッホを慕う猫・キイロ、個性豊かな猫たちとの出逢いを通じて、、1人と1匹は、自分らしく生きるすべを見つけていく。