ゴミ屑と花

精神的な事情で自衛隊航空パイロットを辞め、家族を養うためにゴミ収集の仕事に転職した浩一は、
指導員の花と研修として深夜の収集を始める。

指導員の花とともに深夜のゴミ収集を行う中で、
様々な人々の視線を感じながらもひたむきに働く花の姿に、浩一はある種の“美しさ” を感じ始める――。

ハピネス

「わたしね、あと1週間で死んじゃうの――。」恋人の突然の告白からはじまった“ふたりの 7 日間”は、悲しいけれど、
幸福と愛に満ちあふれた、かけがえのない奇跡だった――。
悲しみに暮れるのではなく、「自分らしく生きる」という由茉の願いを叶えるため、雪夫は彼女に寄り添い、共に残された時間を大切に過ごそうとします。
限られた時間の中で、二人は様々な経験を通して、愛と絆を深めていきます。

明日を綴る写真館

気鋭のカメラマン・太一は、さびれた写真館を営む鮫島の写真に心を奪われ弟子入りを志願します。
他人に関心を持たず淡々と写真を撮っていた太一は、写真館に訪れる客ひとりひとりと対話を重ねることで、
被写体と深く関わっていく鮫島の撮影スタイルに驚きを隠せずにいました。

客たちの心残りや後悔に真摯に向き合っていく鮫島の姿勢に接し、
太一は自分に足りないものがあることに気付き始めます。

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。

親や学校、すべてにイライラして不満ばかりの高校生の百合。
ある日、進路をめぐって母親の幸恵とぶつかり家出をし、近所の防空壕跡に逃げ込むが、
目が覚めるとそこはそこは1945年の6月…戦時中の日本だった。
見知らぬ町をさ迷う百合。灼熱の町を徘徊するうちに熱中症になり町角に座り込みます。
そこを通りかかった佐久間彰という軍服を着た青年に助けられます。
陸軍指定の食堂、鶴屋食堂に百合を連れて行き、食べ物をあげてほしいとお願いします。
そこで女将のツルや勤労学生の千代、石丸、板倉、寺岡、加藤たちと出会い、
日々を過ごす中で彰に何度も助けられ、その誠実さや優しさにどんどん惹かれていく百合。
だが彰は特攻隊員で、程なく命がけで戦地に飛ぶ運命だったー。

怪盗グルーのミニオン超変身

上映会で大人気 ミニオン!!「怪盗グルー」シリーズの長編第4作が登場

妻と3人の娘たちと幸せに暮らしているグルーの一家に、グルーと瓜二つの息子が誕生する。
そんなある日、かつてグルーに逮捕されたことを恨みに持つ、高校時代の同級生マキシムが脱獄したことが明らかになる。
そのため、一家はミニオンたちと、新しい町で身分を隠し暮らそうと奮闘するのだが・・

あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。

宿海仁太(じんたん)、本間芽衣子(めんま)、安城鳴子(あなる)、松雪集(ゆきあつ)、鶴見知利子(つるこ)、久川鉄道(ぽっぽ)の小学生6人は大の仲良しで、「超平和バスターズ」と名乗り、秘密基地に集まって遊ぶ楽しい日々を過ごしていた。しかし、ある夏の日、芽衣子が事故で亡くなり、残された5人の心は離れ離れになってしまう。時は流れ、高校1年生になった仁太の前に、死んだはずの芽衣子が成長した姿で現れる。その姿は仁太にしか見えず、芽衣子は超平和バスターズのみんなに願いをかなえてほしいと言うが、その願いが何であるのか芽衣子自身も思い出すことができない。離れ離れになっていた超平和バスターズは、このことをきっかけに再び集い、芽衣子の願いをかなえようとするが……。TVシリーズで描かれなかった過去の出来事や、TVシリーズ最終話から1年後の成長した仁太らの姿も描かれる。

心が叫びたがってるんだ。

成瀬順は、幼い頃に発した言葉によって家族がバラバラになってしまった少女。言葉を発するとお腹が痛くなり、以来、心を閉ざして生きる。高校2年生になり、「地域ふれあい交流会」の実行委員になったことをきっかけに、順の心の叫びは、周囲の人々の心に届き、彼らの心を動かす。