歓喜の歌

「歓喜の歌」は、2008年に公開された日本の映画で、松岡錠司が監督を務めました。この映画は、立川志の輔の同名の落語を原作としています。物語の舞台は、とある地方都市の市民合唱団です。

主人公の田中真理子は、市役所勤務の女性で、ある日、合唱団の担当となります。合唱団は、文化会館の閉鎖により存続の危機にありました。そんな中、真理子は、有名な作曲家から合唱団のためにオリジナルの合唱曲を提供してもらえることになります。

しかし、その作曲家が急死してしまい、合唱団のメンバーは動揺します。真理子は、作曲家の家族を説得し、未完成の楽譜を入手します。そして、合唱団のメンバーとともに、その楽譜を完成させようと奮闘します。

一方、真理子自身も、仕事や家族の問題に直面し、悩みを抱えていました。そんな中、合唱団のメンバーとの交流を通じて、真理子は自分自身を見つめ直し、成長していきます。

私だけ聴こえる

アメリカ中西部を舞台に、聴こえる世界と聴こえない世界の間で葛藤するコーダたちの姿を追います。
彼らは、家族の通訳として幼い頃から重要な役割を担いながらも、どちらの世界にも居場所を見つけられずにいます。
年に一度の「コーダサマーキャンプ」で、ありのままの自分を解放できる彼らですが、15歳を迎え、進路を決める時期が訪れます。
「ろうになりたい」と願う少女ナイラや、ろうの母から離れて大学進学を考えるジェシカなど、それぞれの葛藤と成長を描いています。

ファンファーレ

アイドルグループ「ファンファーレ」の元メンバー、万理花と玲は、グループ卒業後、それぞれの道を歩んでいました。
万理花は振付師、玲はスタイリストとして活動していましたが、夢と現実のギャップに悩んでいました。

そんなある日、グループのリーダーである由奈から、卒業ライブの振付と衣装を依頼されます。
アイドルをやめて30歳手前、成功しているとは言えないセカンドキャリアでそれぞれの悩みや葛藤がある中、
由奈の門出にお互い奮闘していくが…

虹のかけら

6年前に父親を亡くした芽衣は、認知症を患う母・佳代子の介護に疲れ果て、孤独を抱えながら夜の仕事で生計を立てています。
次第に母の徘徊も始まり、追い詰められた芽衣は、長年抱えてきた母へのわだかまりと向き合う決意をします。
封印してきた過去が徐々に明かされ、母娘の絆が試される中で、芽衣は自分自身の生き方を見つめ直していきます。

ゴミ屑と花

精神的な事情で自衛隊航空パイロットを辞め、家族を養うためにゴミ収集の仕事に転職した浩一は、
指導員の花と研修として深夜の収集を始める。

指導員の花とともに深夜のゴミ収集を行う中で、
様々な人々の視線を感じながらもひたむきに働く花の姿に、浩一はある種の“美しさ” を感じ始める――。

ハピネス

「わたしね、あと1週間で死んじゃうの――。」恋人の突然の告白からはじまった“ふたりの 7 日間”は、悲しいけれど、
幸福と愛に満ちあふれた、かけがえのない奇跡だった――。
悲しみに暮れるのではなく、「自分らしく生きる」という由茉の願いを叶えるため、雪夫は彼女に寄り添い、共に残された時間を大切に過ごそうとします。
限られた時間の中で、二人は様々な経験を通して、愛と絆を深めていきます。

明日を綴る写真館

気鋭のカメラマン・太一は、さびれた写真館を営む鮫島の写真に心を奪われ弟子入りを志願します。
他人に関心を持たず淡々と写真を撮っていた太一は、写真館に訪れる客ひとりひとりと対話を重ねることで、
被写体と深く関わっていく鮫島の撮影スタイルに驚きを隠せずにいました。

客たちの心残りや後悔に真摯に向き合っていく鮫島の姿勢に接し、
太一は自分に足りないものがあることに気付き始めます。

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。

親や学校、すべてにイライラして不満ばかりの高校生の百合。
ある日、進路をめぐって母親の幸恵とぶつかり家出をし、近所の防空壕跡に逃げ込むが、
目が覚めるとそこはそこは1945年の6月…戦時中の日本だった。
見知らぬ町をさ迷う百合。灼熱の町を徘徊するうちに熱中症になり町角に座り込みます。
そこを通りかかった佐久間彰という軍服を着た青年に助けられます。
陸軍指定の食堂、鶴屋食堂に百合を連れて行き、食べ物をあげてほしいとお願いします。
そこで女将のツルや勤労学生の千代、石丸、板倉、寺岡、加藤たちと出会い、
日々を過ごす中で彰に何度も助けられ、その誠実さや優しさにどんどん惹かれていく百合。
だが彰は特攻隊員で、程なく命がけで戦地に飛ぶ運命だったー。